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歯間清掃・舌ブラシと「健康長寿」の関連
/ 西洞院歯科クリニック
毎日のお口のケアと、全身の健康とのつながり
歯みがきに加えて、歯と歯の間や舌もケアしていますか。こうした日々の習慣と、高齢の方の死亡リスクの低さとの関連を調べた研究が報告されました。お口の健康を守る習慣を見直すきっかけとして、その内容をご紹介します。
9,676人を約6年間追跡した研究
東京科学大学などの研究グループは、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用いて、65歳以上の地域在住高齢者9,676人を約6年間追跡しました。対象は、歯が1本以上あり、日常生活で機能的に自立していた方々です。日常的な口腔ケアと「全死因死亡リスク」(原因を問わない死亡のリスク)との関連が調べられました。
歯間清掃と舌ブラシで報告された関連
年齢・性別・生活習慣・健康状態など、結果に影響しうる背景因子を調整した解析では、それぞれの清掃具を使用していない人と比べて、次の関連が認められました。
- 歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃具を使用している人:全死因死亡リスクが約11%低いことと関連していました。
- 舌ブラシを使用している人:全死因死亡リスクが約23%低いことと関連していました。
数値は調整済みハザード比(歯間清掃具0.89、舌ブラシ0.77)に基づく相対的な比較です。寿命が11%・23%延びるという意味ではなく、両方の数値を足し合わせることもできません。
「関連がある」と「寿命が延びる」は違います
この研究は、歯間清掃や舌ブラシを使えば寿命が延びるという、直接的な因果関係を証明したものではありません。「これらの口腔ケアを行っている人で、死亡リスクが低いこととの関連が認められた」と受け止めることが大切です。背景因子を調整しても、測定しきれていない生活習慣や健康状態などが影響している可能性は残ります。個人の寿命や効果を予測・保証する結果ではありません。
西洞院歯科クリニックから:歯と歯の間にもケアを
歯ブラシは毎日の清掃の基本ですが、毛先が届きにくい歯と歯の間のプラーク(細菌のかたまり)を十分に除去することは難しいものです。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯ブラシだけでは残りやすい部分も清掃することが大切です。歯のすき間や歯ぐきの状態に合う道具と使い方を、歯科医師・歯科衛生士と一緒に確認しましょう。
舌の清掃も、お口を清潔に保つ方法の一つ
舌の表面にも細菌や汚れが付着するため、適切な舌清掃も口腔衛生の一つです。汚れを落とそうとして強くこすりすぎず、お口の状態に合った方法でやさしく行いましょう。痛みや傷があるとき、清掃方法が分からないときは、無理をせずご相談ください。
セルフケアと定期的なメンテナンスを組み合わせて
毎日のケアに加え、歯科医院で定期的に歯や歯ぐきの状態を確認することも大切です。磨き残しや歯石をチェックし、必要な清掃やケア方法の見直しを行います。西洞院歯科クリニックでは、お一人おひとりのお口に合ったケアを一緒に考え、健康な状態を維持するお手伝いをしています。
参考資料
研究内容をもとに、当院の患者さん向けにまとめた記事です。
予防・メンテナンスについて